吊体 − 自縄自縛 −
1999.6/7(月) − 12(日)
30 × 10cm 陶、赤漆
ここ10年程「吊体」と名づけている仕事を見せてくれている友成 潔氏の個展で、前回のアートフォーラム谷中での 「吊体−土塊から陶体へ」に続く「吊体−自縄自縛」です。
吊体は土を使ってかたちを作り上げていくのではなく、土が自らの重さで作り上げるかたちを作品にしています。
具体的に言うと陶土を紐で縛り、それを吊るす、また 陶土を染み込ませたスポンジを縛り吊るしてそれらを焼き上げる。 こうして作品が出来上がって行きます。
村田慶之輔氏はこれを評して「友成が演出し、土が演ずる一幕一場」とおしゃっておられます。
作者曰く
「この10年来の吊るという事のこだわりは、良くも悪くも、いわゆる自縄自縛状態です。」
毎回違う表情を見せてくれた吊体、今回はどのような場面を見せてくれるのか。ぜひご覧下さいませ。
99.5−16
ギャラリーいそがや
上林 喜美子