Alteraccesory

村 隆一郎 ジュエリー展

2002.9/17-21   works profile

本展によせて

一年ぶりの個展になります。この一年間、今日がくることを待ち焦がれていました。数々のジュエリー展に足を運んでは、現在自分が作るべきものは何だろうと、かんがえさせられてきました。

今回は装着するものを作りました。 全て、工場から出た廃鉄材を、透かしたブローチです。ブローチの面白さは、着る服によって、様変わりするところにあります。

例えば、このブローチを着けて、雨に打たれると、さびが衣服に赤く染み込んでいくでしょう。そこには服が汚れてしまうと言う事と同時に、このジュエリーが単なる装身具ではなく、我々と共に、、時間の中に在ることを意味するのです。

人は様々な傷を内面に封印(埋葬)し、成長していくのです。しかし、それは常にそこにある。

「失われた時間、、、 私は何度も瘡蓋を剥がしている。」

200年.9月 中村隆一郎

 

ブローチ 鉄 30×70×6o

展覧会にあたっての聞き取りメモ up:2021.2-27