-Alteraccesory-
2001.9/17-22本展によせて- Magic Error Meeting -
僕の作品について。 素材や形、言語論的な意味やメッセージ性、ましてや
テクニックなどについて問うことは無意味である。
僕が問いたいのは「ジュエリーって何だろう?」ということなのではないかと思う。
しかし、作品を作り展覧会を開くたびにますますわからなくなった。そういった中で
今回ははじめてブローチらしきものをいくつか作ったのだが、目からうろこが
ぱら ぱらと落ち、胸が踊った。
ブローチは直接身体につけられないアイテムである。しかし、
あくまでもブローチは ピンの着いたオブジェではない!そして、衣服の種類や
着ける場所(特に胸の上) に限定する必要の無い自由さを持っている。
この事はまさに「Magic Error Meeting」 (魅惑的なエラーとの出会い)の
チャンスのあるアイテムなのだ。ロートレアモンの詩 にある「手術台の上の
蝙蝠傘とミシンの出会い」という、有名な一節があるが、ここは あえて「Magic
Error Meeting」を体験して頂きたい。
2001.9月 中村隆一郎