林辺 正子展 LABORATORIUM W ANIMAETERNA2 全体から細部へ 2002.10/21-30
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LABORATORIUM W
ANIMA ETERNA 2: 全体から細部へ
私はこれまで有機的でかつ形成過程にある形を持つ作品を制作してきました。近年は、ユニットの結合によって、全体へと向かう部分を作るという制作方法をとりました。
そのような製作過程において、基本となるユニットとしてどのようなものが適しているのかを考えるなかで、ある一つの基本的な形に出会いました。この出会いは、幼少時以来の鉱石愛好癖からも偶然のようでもあり、必然のようでもありました。
その基本的な形とは鉱石の結晶です。結晶は原子が規則正しく周期的に配列されて作られている固体で、始原となる結晶のモデルは、外的な状況や偶然といったものと可能な限り闘って、それに抵抗して生じた強固なものです。このようにしてひとたびあるモデルが与えられると、そのモデルに基づいて、原則として、反復と増加がなされるものです。
このたびの展覧会は、大きな可能性を秘めた鉱石の結晶を作品中に取り込むことにより、これまでの発想を継承、発展させた作品で構成されています。
結晶1 17×18×23cm 和紙、鉄線 | 結晶2 17×18×23cm 和紙、鉄線 |
レリーフ7 38.5×28cm 鉛、木 | レリーフ8 38.5×28cm 木 |
レリーフ10 38.5×28cm 絹糸、木 (製作途中) |
レリーフ10 部分 |
レリーフ1.2.3. 各38.5×28cm 鉛、木 | 会場風景 |